西武鉄道(株)は来たる7月1日より、多摩川線 武蔵境~是政(これまさ)間にて自転車をそのまま持ち込んで乗車できる「サイクルトレイン」の実証実験を行うことを発表した。
【参照】
http://www.seiburailway.jp/cycletrain
http://www.traicy.com/posts/20210612211736
多摩川線は西武鉄道の他の路線(池袋線・新宿線 他)と一切路線が絡まない孤立路線。
それ故に需要も限られていることもあり、何らかの施策を講じる必要性があったであろう。
また、孤立路線であるが故にこうした実証実験を行うには都合がいいとも言える。
そもそも私個人の考えとしては、多摩川線は西武が保有してるべき路線であるかどうか疑問に思っている部分がある。
鉄道各社の歴史を振り返ると、現在の言い方でいうM&A(企業の買収・合併)がくり返され、中小の鉄道事業者が大手に併合されていった経緯がある。
その反面、他の鉄道事業者へと譲渡された路線も少なからず存在する。
JR相模線はかつて、相模鉄道の路線であり、相模線という名前はその名残。
多摩川線に関しても、何も西武の路線でなくてもいいのではと感じていた。
今回、このような形で利用客の行動範囲を広げ、地域交通の利便性の拡充を図る計画を立てたわけだが、これを機に「多摩川線を買いたい」という企業が出てくれば、それもそれで良いのでは?